SAP ERP アーカイブ具体例

アーカイブオブジェクト:CO(伝票)の実施

SAP ERP アーカイブ具体例

SAP CO(伝票)をアーカイブする手順を紹介します

SAP CO伝票アーカイブデータの対象範囲

SAP CO伝票の明細をアーカイブするには、アーカイブオブジェクト:CO_ITEMを使用します。

アーカイブ条件

  1. CO伝票のステータス
       :特に制限はありません。
  2. 保管期間
       :オブジェクトタイプ、管理領域、値タイプに対して設定された
        保管期間を超えていないことに注意します。
  3. アーカイブ実行順序
       :CO_TOTAL、CO_CCMASTのアーカイブを行う場合は
        [CO_ITEM]⇒[CO_TOTAL]⇒[CO_CCMAST]の順番で
        データアーカイブを実施します。

SAP CO伝票データアーカイブ保存期間のカスタマイズ設定手順と項目

伝票の保管期間はトランザクションコード:ARCU_CO1T1で設定します。

設定項目内容
Typ アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
Sub対象タイプ 対象タイプごとの詳細なカテゴリ補助対象タイプを指定。
(オブジェクトタイプが指図の場合に、指図タイプを指定。それ以外は無効)
COAr アーカイブ対象とする管理領域
値typeカテゴリ アーカイブ対象とする値タイプカテゴリ
アーカイブ禁止 選択した行の条件をアーカイブ対象外とするためのフラグ
残余期間 システム内に保管する最小期間
会計年度完了 会計年度全体をアーカイブする場合選択

※Typ「CTR」の設定例

設定項目内容
Typ CTR
Sub対象タイプ ?
COAr ?
値typeカテゴリ ?
アーカイブ禁止 ?
残余期間
会計年度完了 ?

※Typ「ORD」の設定例

設定項目内容
Typ CTR
Sub対象タイプ FERT
COAr ?
値typeカテゴリ ?
アーカイブ禁止 ×
残余期間
会計年度完了 ?

SAP CO伝票データアーカイブ処理実行時の条件指定

SAP CO伝票データアーカイブ処理プログラムのバリアント設定で、 SAP CO伝票データアーカイブ対象範囲を設定することが可能です。

  1. 入力項目
  2. 以下の項目でSAP CO伝票データアーカイブ対象範囲を設定することが可能です。

    設定項目内容
    管理領域 アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    オブジェクトタイプ アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    サブ対象タイプ アーカイブ対象とするサブ対象タイプ
    グループ/セット アーカイブ対象とグループ、セット
    終了会計年度 アーカイブ対象とする終了会計年度
    終了会計期間 アーカイブ対象とする終了会計期間
    値タイプ アーカイブ対象とする値タイプ
  3. 実行オプション
  4. SAP CO伝票データアーカイブ実行時に以下の実行オプションを指定することが可能です。

    設定項目内容
    テストモード アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    本稼動モード アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    詳細ログ アーカイブ対象とするサブ対象タイプ
    ログ出力 アーカイブ対象とグループ、セット
    アーカイブセッションノート アーカイブ対象とする終了会計年度
  5. 関連テーブル(参考情報)
  6. アーカイブオブジェクトCO_ITEMを実行することにより、以下のテーブルのデータがアーカイブされます。

    設定項目内容
    COBK アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    COBK_INDEX アーカイブ対象とするオブジェクトタイプ
    COBK CO 対象:伝票ヘッダ
    COBK_INDEX COBKでのORGVGのインデックス
    COEJ CO 対象:明細(会計年度別)
    COEJL CO 対象:活動タイプの明細(会計年度別)
    COEJR CO 対象:統計キー数値の明細(会計年度別)
    COEJT CO 対象:価格明細(会計年度別)
    COEP CO 対象:明細(期間別)
    COEPB CO 対象:明細差異/期間ベースの結果分析
    COEPL CO 対象:活動タイプ用明細(期間別)
    COEPR CO 対象:統計キー数値の明細(期間別)
    COEPT CO 対象:価格明細(期間別)
    EBII CO/SD 伝票フロー:費用項目の請求済部分

SAP トランザクションコード一覧
SAP トランザクションコード項目別一覧

SAP データアーカイブによく使用されるトランザクションコード一覧

設定項目内容
SARA アーカイブセッションの計画、管理、監視、評価、管理環境
SARI アーカイブセッションの計画、管理、監視、評価、管理環境
DB15 ストレージ情報提供 アーカイブオブジェクト決定に有効
DB02 DBの使用状況確認
AOBJ アーカイブオブジェクト確認 該当オブジェクトが中断可能か確認
ACLA アーカイブクラス確認
ST14 アプリケーション固有のテーブル内容分析
SE16 適切なアーカイブオブジェクトを確認
SM61 サーバグループを作成
FILE アーカイブファイルストレージのカスタマイズ
SF01 アーカイブファイルストレージのカスタマイズ
SA38 運用環境支援
AL18 運用環境支援
PFCG ロールの更新
TAANA 期間・組織によるテーブル分析