SAP ERPの特徴

SAP ERPの特徴として高シェアと実績/業務効率化機能/業務プロセス改革/多国籍業務対応/プラットフォームを選ばないなどがあります。

SAP ERP ベーシス入門

SAP ERPの特徴とは

SAP ERPは(Enterprise Resource Planning)の略語です。 日本語では「企業資源計画」と言う意味で、人・物・金・情報など企業の資源を有効活用するという観点から 企業を統合的に管理して効率的な経営を実施していくための支援ツールです。 そのツールとして、SAP ERPは会計のみでなく、受注・販売管理、在庫管理、生産管理、人事など 企業の基幹業務を支援するパッケージソフトとして、世界的に浸透しています。 そのSAP ERPの特徴としては以下の内容が挙げられます。

  1. 高いシェアと実績
    SAP ERPは世界で約26,150社(シェア57%)国内1,300社の導入実績(シェア49%)、 他の“同種”と呼ばれるパッケージソフトであるオラクル・アプリケーションを押さえ、 事実上ディファクトスタンダードと評価されています。
  2. 業務効率化への多彩な機能
    SAP ERPなら全基幹業務にわたりリアルタイムの情報連携と 大福帳データベースによる一元的な情報管理を実現し、 異なる情報システム間や部門間や拠点間での横断的なデータ連係が 可能なため業務の簡素化・効率化が実現でき、スピード経営を実現できるのがSAP ERPの特徴といえます。
  3. 業務プロセスの改革
    SAP ERPパッケージが示す業務手順には、 欧米の名だたる企業の実績と業務ノウハウが詰まっています。 そのため、ERPパッケージを導入することによって、 すでに有効性が確認されている業務プロセスを採り入れることができ、 企業の業務改革や業務標準化のツールとして活用できることが特徴といえます。
  4. 多国籍な業務に対応
    SAP ERPは20種の言語をサポートしています。 もちろん、通貨、商法、税法もなどの制度に対応した機能を備えているものがほとんどです。 海外との連携も容易で、海外拠点との業務統一や多国籍にわたるシステム構築も万全の対応が可能です。 また、昨今騒がれている「国際会計基準」への対応も各国特有の税制度や商制度に対応した機能が備わっており、 制度への移行もスムーズに行われることでしょう。
  5. プラットフォームを選ばない
    SAP ERPはH/W、OSなど全ての主要なオープンシステムに対応しており、 動作環境を選ばないため、その企業にあったベストな環境で導入することができます。
  6. 開発・保守コストの削減
    SAP ERPはパッケージソフトです。 なので既に出来あがった製品なので、少しの開発とパラメータ設定による機能の選択などで 企業のシステムとして使用が可能です。 また、システムの長期的な柔軟性・拡張性が図られているため、 システム開発・保守コストの低減が期待できます。

SAP ERPの特徴を紹介した上で、 次の記事ではSAP ERPのを導入するメリット・デメリットについて紹介します。

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