SAP ERP アーカイブ基礎知識

SAP データアーカイブのステップ

SAP ERP ベーシス基礎知識

SAP データアーカイブのステップ

SAP ERP R/3システムのデータアーカイブステップとして

     
  1. 書込フェーズ
  2.  
  3. 削除フェーズ
  4.  
  5. 保管フェーズ

があります。 各データアーカイブステップの詳細は以下に記述します。

1.書込フェーズとは

書込フェーズでは、SAP ERPシステムで仕様する製品構成の検討、OS・DBなど基本ソフトの選定、 (3ランド)システム構築方法、SAPGUI(リッチクライアント/WEBベース)の提供方法の策定を実施します。 注意事項としては以下の内容が挙げられます。

  • 平行実行禁止 :SAP データアーカイブの重複の危険性があるため。
  • 中断可能 :SAP データアーカイブ途中でも中止が可能。
  • 保管先の容量確認が必要:テストモードで予め確認する。

2.削除フェーズ

削除フェーズでは、書込フェーズで、書込プログラムがデータオブジェクトをアーカイブファイルへ書込み、 最後に作成されたアーカイブファイルが正常に終了された後で、削除フェーズを実行します。 アーカイブ済データがアプリケーションによって変更される可能性を少なくするため、 書込フェーズと削除フェーズのタイムラグを短くする必要があります。

また、アーカイブ(データ削除)後は「索引再構成」の実施がパフォーマンス良くします。 注意事項としては以下の内容が挙げられます。

[削除前に読込チェック]
  1. 読込が可能であることを確認する。
  2. 誤って削除した場合、リロードする。
※無傷なデータしかアーカイブ不可の為

3.保管フェーズとは

保管フェーズでは、書込フェーズで作成されたアーカイブファイルがストレージシステムに保管されます。 削除フェーズ後に実施することで、パフォーマンスを向上させることもできますが、 セキュリティ性を考慮すると削除フェーズよりも先に実施することをお勧めします。 注意事項としては以下の内容が挙げられます。

  • 保管フェーズ→削除フェーズ=セキュリティ高
  • 削除フェーズ→保管フェーズ=パフォーマンス高

SAP トランザクションコード一覧
SAP トランザクションコード項目別一覧

SAP アーカイブデータの変更防止の為に 「書込フェーズ」と「削除フェーズ」のタイムラグを短くすることをお勧めします。 また、SAP データアーカイブ(データ削除)後は "ALTER INDEX REBUILD ..."を実施すると「索引再構成」の実施がパフォーマンス良くなります。 なお、SAP データアーカイブ後の「統計情報再構築」は実施しても効果がなく、「統計情報再構築」は不要といえます。

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